邪馬台国はどこですか? 【鯨 統一郎】創元推理文庫

初めて読んだ「鯨統一郎もの」である。
管理人は、それまでミステリといえば、海外のホームズかルパンしか知らなか・ス。いわんや日本の本格的な推理小説などというものには、ほとんど興味を示さなか・ス。したが・ト、創元推理文庫といえば、リュパン(創元社では「ルパン」をこのように表記する)を始めとする海外ミステリとSFしかないものと勝手に思い込んでいた。

ところがある日、本屋の創元推理文庫コーナーの前を何気なく通りすぎようとしたとき、「邪馬台国」の文字が目に飛d償んできたのはちょ・ニした毅ォだ・ス。「え・A創元推理文庫・ト日本のミステリも扱・トいるのか」と。

ぱらぱら・ニページを捲・トみた。いつもの癖であとがきに目を通す。
文庫書き下ろしでデビューだ・ト? 結構、期待の作家らしい。邪馬台国だけではなく、信長の本能寺の変の物語もあるらしい。ちょ・ニ読んでみるか。

軽い気持ちで買・ス本だ・ス。ところが、これが読み始めると面白い。登場人物は少なく、こじんまりとしたバーのカウンターでの世間話という設定で、軽快なテンポで話が進んでいく。ところどころのポイントで、作者の独自の歴史的解釈が挿入されていく。その語り口はあくまでも簡潔で判りやすい。この辺が、明石散人と異なるところである。読んでで疲れらキとがない。
ミステリとはこういうものだ・スのか、と新しい本の世界を見開かされた気がした。

お手軽に読める歴史ミステリとして、ぜdCヌんでもらいたい一編である

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