大宇宙を継ぐ者 【宇宙英雄ローダン・シリーズ 1】

すべては、ここから始ま・ス!
第1話と第2話(合わせて日本語翻訳版第1巻)を担当したシェールとダールトンが、当面50話ほどの路線を引いたという。

Nr 1 【スターダスト計画】 K・H・シェール

人類初の有人宇宙飛行船スターダスト。乗り組むのはアメリカ宇宙軍のペリー・ローダン少佐、レジナルド・ブル(愛称ブリー)大・vシ2名。スターダストが月面に不時着したとき、彼らは悟る。宇宙には彼らだけではなか・スのだ、と。

そう、世界最大のスペース・オペラの始まりは、このようにスペース・オペラ・ロくなく、サスペンスドラマを見ているような話の展開なのである。

大胆にも、見たこともない大きさのアルコン宇宙調査船に乗り込んだローダン一行の前に、アルコン人のトーラとクレストが現れる。彼らは「永遠の生命の星」を探し求める旅の途中だ・ス。

このトーラとのファースト・コンタクトが、以後、連綿と続くこのシリーズの骨格を形作・スと言えよう。
地球人を徹底的に見下す絶世の美女トーラと、それに敢然と立ち向かうローダン。ピリピリとした緊迫感が伝わ・トくる。

トーラの高慢ちきな態度が尊敬に変わり、やがてローダンへの愛へと変わ・トいくのは後の話・・・。

Nr 2 【第三勢力】 クラーク・ダールトン

高度な科学力を持つアルコン人にも弱点があ・ス。進化の頂点に達した彼らは退廃が始ま・トおり、白血病に対抗する手段を持・トいなか・スのだ。
クレストの白血病治癒への見返りとしてアルコンの科学力を手に入れたローダンは、アメリカでもソ連でもない第三の勢力をゴビ砂漠に打ち立てる。

相変わもyサスペンス仕立てだ。当時の世界穣スはまさに米ソ冷戦の真2・・B現踀フ世界のリアル感が反映されたこともあ・ト、物語に引き込まれてい・ス記憶がある。

いよいよ第三次世界大戦勃発か、と思われたとき、アルコンの超科学は各陣営の発射した核ミサイルをも無力化するのだ・ス。

なお、第1巻の登場人物の中で、以後、ローダンと同じく不死性を得て生き残るのは、ブリーのみである。

メニューの修正など

ローダンネタが増えてきたので、SF&ファンタジーのカテゴリから独立させらキとにした。
あわせて、左側のメインメニュー、サブメニューを統合・整理して、す・ォりさせた。
なお、「ダウンロード」については、知らないうちにダウンロードできなくな・トいたようだ。アクセスいただいた方には大変申し訳なか・ス。現在、原因調査中であるので、しばrYお待ちいただきたい。

【ペリー・ローダン】日本語の表記

ローダン・シリーズの原書はドイツ語で書かれたものである。
初代翻訳者の故松谷健二氏が過去に語・トいるように、ドイツ語を日本語に翻訳するときに、どう表記するか、で結構悩んだそうである。すなわち、原則としては、本国ドイツで発音されているだろうものを表記すれc・ヌいのだが、英語風の発音がすでに日本語としてメジャーにな・トいるものについては、そちらを採用する場合もあらキとにしたというものだ。
例えば、初期に出てきた宇宙船の名前で「タイタン」という英語読みのものがあ・スが、本来のドイツ語読みでは「ティタン」だ。この場合、土星の衛星タイタンとしてメジャーにな・トいたので、英語読みを採用したとされている。

最近では、現行翻訳チームのチーフである五十嵐洋氏が「メールストローム」か「メールシュトローム」かで悩んだという。

また、別な問題として、ファンクラブが自主翻訳する場合、当然、その翻訳するする人の考えによ・トいわば「仮の」表記が決められるわけだが、いざ、正式な翻訳版が出ると、決ま・トファンクラブの表記と異なる表記がされていたという話がいくつかあ・ス。
有名なのは、「島のマスターたち」が「島の王」に、「ヴォールファー兄弟」が「ウールヴァ兄弟」に、「百太陽世界」が「二百の太陽を持つ星」にな・スケースだ。

厄介なのは、「島のマスターたち」で、これは松谷健二氏が「あとがきにかえて(普通は「あとがき」なのだが、ネタが続かないということで、同氏は「あとがきにかえて」と言い換えていた)」において、本国ではシリーズに出てくる登場人物、用語などをまとめた公式辞書(レキシコン)が発刊されていると紹解Aその一項目に「島のマスターたち」があ・スのだ。

「時は西暦2300年代、5万年前の過去に飛ばされたローダン一行、ヴェガ星系の惑星ピゲルが島のマスターたちに破壊される」という説明を読んで、「なぜ、誰によ・ト、5万年前の過去に飛ばされるのか?」「ヴェガ星系で何が起こ・スのか?」「島のマスターたちとは一体何ものか?」と想像力を膨らませたものである。その結果、「島のマスターたち」という訳語は我々ファンの頭の中に深く刻み込まれらキとになる。

ところが、数年いや十数年経・トか、いざ翻訳版が出ると「島の王」にな・トいた。それ以前から、「島の主人たち」になるのではということがファンの間では噂にな・トいたが、「島の王」というのは誰も予想していなか・スように記憶している。ちなみにドイツ本国では、 「Meister der Insel」の頭文字を取・ト「MDI」と表記されらキとが多い。

このようなことから、松谷氏はファンクラブの表記を避ける傾向があるとの噂が立・スりしたが、まあ、これも熱心なファンの間での一つのネタと言えるのではないか。

管理人として結構気になるのは、異星人、いわゆるエイリアンの表記だ。
ローダンでは、ウルトラセブンに出てくるような「○○星人」という言い方はしない。「○○人」(○○にはその種族が住んでいる星の名前が入る)が基本だ。
例えば、アルコン人、アコン人、レムール人だ。
しかし、地球人についてはテラ人ではなく「テラナー」と表記する。
また、マーク人についても途中からマークスに変更されたと記憶している。確かこのときの説明は、テラナーだけは例外で、ヒューマノイド(二本の腕、二本の脚の人間型生命体)と非ヒューマノイド(ヒューマノイド以外の形態の生命体)で分ける、すなわちアルコン人はヒューマノイドだから、マークスは非ヒューマノイドだから、というようなものだ・スと思う。

確かに原書1,000巻以降に登場するポルライターはザリガニのような形状をしている非ヒューマノイドであるため、ポルライト人とは表記されていていようだが、「○○ス」とか「○○ー」という表記をされると、役職とか職名の場合もあり、種族名と区別がつかないケースがある。しばrY読み進んで、や・ニ「ああ、こういう種族名だ・スんだな」と気付くケースcハばしば。

個人的には、知的生命体はすべて「○○人」でa曹「のではないかと思うが

【ペリー・ローダン】ファンクラブ

かつて、管理人も「ペリー・ワールド」とか「ミレニアム・ソル」などのファンクラブに所属していたことがある。
ある時期、何らかの事務飼Kきのミスからか会費の徴収がなく、シリーズにも内容的に面白味を感じなくな・トいたことから放・トおいたら、以後連絡が来なくなり、自然退会とな・スようだ・ス。

それから数年が過ぎ、インターネットで個人のホームぺージがポツポツと出てきた時期に、ふと「ローダン」で検索してみたところ、当時のクラブのメンバーが元気にサイトを立ち純Oていた。今では、日本では有数のサイトとな・トいるようである。

他のさまざまなジャンルの小説を対象としたファンクラブのことはよく判らないが、ローダン・ファンクラブの大きな迭・は「先読み」であろう。
つまり、シリーズのまだ翻訳されていない巻を自分たちで訳してしまおうというものである。

普通だ・スら翻訳されるのをじ・ニ待つのだろうが、そのときにドイツ本国で進んでいる話を日本語として読めるのは数十年後なのだから、一日でdモュ、だいだいのあらすじでもよいから知りたいというのは、自然な感情である。

というような理由から、当時のファンクラブの会報でも人気なのは、本国版の最新情報で、「ペリー・ローダン・ノート」という1~1,000巻(原書)までのガイドブック(あらすじ・用語集)を初めて手にしたときは、何度も何度も読み返したものだ・ス。
当時は、日本語版でアンドロメダサイクルにや・ニ入・ス時期ではなか・スか。そこから、次のM87サイクル、カピンサイクルあたりまでは理解できたが、バルディオク、宇宙の城、深淵の騎士などの言葉が出てくると、頭がくrYら・ニきたことを今でも覚えている。
そのぐらい、理解を超えるほどの話の展開だ・スということだ。

当時、ファンクラブの間で・ルの了解とされていたのは、自分たちで翻訳するにしても、「商用目的にはしない」「日本語翻訳版に近い巻数のものは避ける」ことだ・ス。ドイツ本国の出版社及び日本語翻訳権を持つ早川書房にはきちんと連絡を取り、業務の妨げにならないように最大谀フ気を配・トいたよう、それはインターネットが発達した現在でも変わらない姿勢だ。何とい・トも、本国でし・ゥり出版を続けてもらい、日本できちんとした翻訳版を刊行してもらうことが我々ファンの最大の目的だからだ。

昨年、日本で開喉ウれたSFワールドコン(世界大会)でも、日本語翻訳版の翻訳家とファンクラブが一緒にな・トイベント遂行に尽力されたようだ。管理人は開弘冾ォちんとチェックしていなか・スために惜しくも参隠ナきなか・スが。
次の機会がいつあるかわからないが、「大宇宙を継ぐ者 ~Der Erbe des Universums~」というローダンそのもののサイト名を使わせてもら・トいる立場として、なんらか貢献したいものと考えている。

【ペリー・ローダン】超知性体

超知性体とは、知的生命体が種族として進化する一つの到達点である。が、最終形態ではなく、さらに物質の泉、そしてコスモクラートへと進化する道が残されている。

ローダンが最初に出会・ス超知性体は、名がないため、「それ、または彼(ドイツ語原書ではESと表記)」と呼ばれている。
「それ」は種族全体の精神集合体であり、ふだんは物理的には存在していないようだが、時折人間の形を取・ト、ローダンたちの前に現れる。

その後、ある知性体から取り出された脳が独自に進化を遂げたケースや、ある知性体のペットが進化したケースなど、いくつかのケースがあるようで、原書1,000巻(日本語版500巻の予定)以降になると、兄弟関係の超知性体だとか、超知性体同士の闘いだとかの話が出てくる。

超知性体は、ほとんど神に近い能力を持つ存在であnラ、その上にコスモクラートが存在し、こちらの方が人間の形で出てきて、感情を持ち、より人間に近い形で描かれていたりするので、未だによくわからない存在である。

【ペリー・ローダン】ミュータント

日本版第3巻の題名に「ミュータント部隊」とあるように、ローダン・シリーズを語るうえで、超能力者(ミュータント)は欠かせない。
シリーズ序盤で、米ソ二大陣営に第三勢力として割り込み、世界統一を果たす際に、世界中からローダンの元に集ま・スミュータントが鎗恂オた。

当初は、広島・長崎の原爆により被爆した親かtiまれたとか、何らかの事故により被爆したとかの理由によりミュータントとしての能力を身につけたとされていたが、その後は、突然父ユルで生まれたミュータントというパターンも登場する。ローダンも踀ヘ祉Aテレパシー能力を持・トいたことが後で明らかになる。

ミュータントは、テラナーだけではなく、他の星の知性体でも存在すらキとにな・トいる。
超能力の種類としては、テレパス(読心術)、テレキネシス(遠隔操作)、テレポーター(瞬間移動)、ヒュプノ(・ヲ能力)などが多いが、時間移動、念力点火などの能力もたまに出てくる。 また、複数の能力を併せ持つマルチミュータントcャ折登場する。

ミュータント部隊の多くは、後に細胞活性装置を与えられ、相巣。I不死の存在とな・トいる。

タイムスリップ釈迦如来~鯨 統一郎 著~講談私Eカ庫

鯨統一郎のタイムスリップシリーズの第三弾である。
前作の「タイムスリップ明治維新」に比べると、だいぶ調子を取り戻してきた感じで、解説にもあnラ、かなり軽妙なタッチのミステリに仕純I・トいる。

タイムスリップシリーズということで、一応、麓うららが出てくnラ、今回の主人公は、うららの入学したダイビングスクールのインストラクター、吉野公彦である。

この二人がブッダの時代にタイムスリップして、現代に戻るために、中国の老子とギリシアのソクラテスを、ブッダの弟子に取り込もうする。一人また一人と弟子を隠ヲりU盤から中盤は、軽快なテンポでストーリーが進んでいく。

ところが、終盤のブッダ組対ソクラテス組の舞台対決がいただけない。
マツケンサンバとかB’zのラブ・ファントムのくだvbはしゃぎ過ぎの感じがして、なぜソクラテスがこのような歌を知・トいるのかの説明がない。ひょ・ニしてソクラテスもタイムスリップしてきた現代人か、と一瞬期待したが、そうではなか・スし・・・。
最後のオチも、もうひとひねり欲しか・スような・・・。なぜ、吉野公彦がタイムスリップしたのか、など。
現代に戻ると、歴史がちょ・ニだけ変わ・トいたというお決まりのオチは健在だ・スので、まあ、・ョとするか、とい・スところだ。

肩の帰轤ネい、鯨ギャグ満載の娯楽作品としてお薦めである