パンズ・ラビリンス

物語は、かつて地底の王国から地上の世界へ来ていた王女が、地底の守護神に導かれ地底の王国へ戻ろうとするもの。
こう書くと、何となく剣と魔法系のファンタジーを予想してしまうが、とんでもない。
こういうのをダーク・ファンタジーというのだろうというのが、初めて判・ス

スペイン映画というのも多分初めてだ・スと思うが、今までに感じたことのない異質さを感じる。最初から最後まで陰鬱な映像だ。

時代設定は第二次大戦中のスペイン内戦。
主人公の女の子(小学校高学年から中学生あたりの設柱ィ?)とその母親が、政府軍の大・・ある新しい父親の元に身を寄せるところから始まる。

まず、最初の異質なところが、冒頭に女の子の前に現れる妖精の姿だ。
ナナフシの形をしたでかい昆虫を「妖精さん!」と言・ト追いかけりRの子の心理が理解できない。も・ニも、あとでこのナナフシは人間の形に姿を変えるので、そこまで見通してのことだ・スらわからなくもないが。
そして、この映画の題名にもな・トいる「パン」という名の守護神。そう、この映画は「(ギリシア神話に出てくる)牧羊神パンの阀 {」という題名なのだが、このパンの容姿がまた異様だ。およそ神というには、あまりにaNどろおどろしい姿だ。しかし、このパンに対しても、女の子は怖がる様子もない。

さて、この女の子に対抗するもう一人の主人公とa曹ヲるのが女の子の父親なのだが、このキャラクター設定は強烈だ。
レジスタンスを徹底的に痛ぶり、新しく家族とな・ス妻・娘を可愛がろうとcハない。望みは臨月中の妻かtiまれ出るであろう息子だけ。

それほど残酷でグロテスクなシーンが続出するというわけではない。が、拷問シーンなどが効果的に演出されているようだ。また、銃撃シーンの弾が飛d酒う音などは妙にリアル。後でわか・スのだが、この作品は、アカデミー賞3部門受賞の作品だという。確かに、表現は残酷な場面はあるものの、丁寧に作・トあるなという印象を受ける。また、スペインの内戦を背景に、父親との確執、そして最後には母親も死に、自らも父親の銃弾を受けて死んでしまう。
ラストシーンで、その魂だけは地底の王国へ還・トいくという・ヲも見られnラ、やるせなさの残る悲しい映画である。

テーマ的には奥深い重厚なテーマが流れているようだが、もう一度見たいかと言われれば、あの残酷なシーンがねえ・・・、と思わざるを得ない映画だ