小説 織田三代記 羽生道英 著 (PHP文庫)

織田信長について書かれた本は数多くあれど、父親の信秀、長男の信忠について書かれたものは少ない。
が、期待してたほどではなか・ス、というのが感想だ。

まず、信秀はかなり好意的に書かれており、家中であまり評判のよくなか・ス信長の才能を見抜いていたとの書き方。

信長については、それほど「うつけもの」という書き方はしておもy、冷植ナ計算の上の行動だとの書き方。

斬新なのは信忠の描かれている点。大河ドラマでも映画でも、信忠役の俳優の記憶は全然ない。本能寺の変のときはい・マしの大人にな・トいるはずなのに、信忠の登場する場面などあ・スかなという感じだ。
本書では、自分の後継者としてふさわしい言動をとるごとに目を細める信長の様子が、たd┸び描かれている。柴田勝家、明智光秀、羽柴秀吉たちと軍略について言葉を交わす場面は見慣れていnラ、信忠に意見を求める場面は非常に新鮮に映る。

しかし、もう一歩でも二歩でも踏み込んで欲しか・スというのが本音だ。
確か八切止夫のシリーズに、三男信孝を主人公とする話があ・スような気がすnラ、これからは信忠、信雄、信孝に焦点を当てた本があ・トa曹「のではと思・ス。

珍しい一編ではある。

肉体喪失者の逃亡 【宇宙英雄ローダン・シリーズ 345】

Nr 689 【背信のスペシャリスト】 クルト・マール

誇り高いはずのUSOスペシャリストが同胞を犠牲にしてまで、超重族で銀河系第一ヘトラン(支配者)のレティクロンの元へ、命の代償というべきミュータントのタコ・カクタを送り届けnラ、あえなく殺されてしまう。

前編に続いての二重スパイの話と思・ト、いつその本当の正体を現すのかと期待していたが、結局は単なるスパイだ・ス。

Nr 690 【肉体喪失者の逃亡】 クルト・マール

前編の最後でUSOスペシャリストからレティクロンへ宿主替えしたタコ・カクタを、ラール人で七種族の公会議の司令官たるホトレノル=タアクが追い詰める。七種族のうちの一種族であるヒュプトン人の力を借りて。
いよいよ最激Hという瞬間、ホトレノル=タアクの代行者をうまく利用すらキとにより、カクタはUSOへの帰還を果たす。

前編に引き続いて日本人テレポーターのタコ・カクタが活躍する話である。これまでの日本語翻訳版全話を通じても、これだけカクタが登場する話はなか・スのではないだろうか。しかし、相変わもy性格設定に迭・がない。

邪馬台国はどこですか? 【鯨 統一郎】創元推理文庫

初めて読んだ「鯨統一郎もの」である。
管理人は、それまでミステリといえば、海外のホームズかルパンしか知らなか・ス。いわんや日本の本格的な推理小説などというものには、ほとんど興味を示さなか・ス。したが・ト、創元推理文庫といえば、リュパン(創元社では「ルパン」をこのように表記する)を始めとする海外ミステリとSFしかないものと勝手に思い込んでいた。

ところがある日、本屋の創元推理文庫コーナーの前を何気なく通りすぎようとしたとき、「邪馬台国」の文字が目に飛d償んできたのはちょ・ニした毅ォだ・ス。「え・A創元推理文庫・ト日本のミステリも扱・トいるのか」と。

ぱらぱら・ニページを捲・トみた。いつもの癖であとがきに目を通す。
文庫書き下ろしでデビューだ・ト? 結構、期待の作家らしい。邪馬台国だけではなく、信長の本能寺の変の物語もあるらしい。ちょ・ニ読んでみるか。

軽い気持ちで買・ス本だ・ス。ところが、これが読み始めると面白い。登場人物は少なく、こじんまりとしたバーのカウンターでの世間話という設定で、軽快なテンポで話が進んでいく。ところどころのポイントで、作者の独自の歴史的解釈が挿入されていく。その語り口はあくまでも簡潔で判りやすい。この辺が、明石散人と異なるところである。読んでで疲れらキとがない。
ミステリとはこういうものだ・スのか、と新しい本の世界を見開かされた気がした。

お手軽に読める歴史ミステリとして、ぜdCヌんでもらいたい一編である

日本史アンダーワールド 七つの金印 【明石散人】講談私Eカ庫

本屋で見かけた「七つの金印」の標題。志賀島の「漢委奴国王」の金印の話らしい。明石散人ものとしては2冊目だ。
最初に見つけたときは、「第二の鯨統一郎」を見つけたと喜んだものだ・スが、一冊、二冊と読んでいくうちにブレーキがかか・トきた。

資料分析に相当時間をかけていらキとはうかがえる。が、あまりにも話が細かすぎて複雑すぎて、読んでいて疲れてくる。本書でも、金印とそれの模刻印を巡る話が延々と続く。そして、最終的には本物はどこかに吹き飛んでしまい、かつて偽物を作・ス一族が、それを本物とすべくストーリーをで・ソあげたというオチ。もともとフィクション仕立てなので期待する方が無理とい・トしまえばそれまでだが・・・。

無駄な飾りつけを削ぎ落とし、自説のポイントだけポーンと投げ掛け、ほんわかとした余韻が残る鯨ワールドがなつかしく感じられる・・・。

「読み飛ばす」には向かない一遍である。一言一句噛みしめながらじ・ュり読み込みたい人向けの本である。

007 ゴールドフィンガー

「ゴールドフィンガー」といえば、007シリーズ中でも屈指の名作とされていnラ、今回久しぶりにノーカット版を見た谀閧ナは総ツたことはなか・ス。
まず有名な金粉シーンだが、物語が始ま・トすぐにというくらい早い段階で出てくる。裏切り者の処罰とボンドに対する警告という意味のシーンだが、その後の展開で金塊は出てくnラ、金粉は出てこない。なぜ金粉を塗りたく・スのかが意味不明なのだ。

また、この金粉美女の姉が車で颯爽と登場し、ゴールドフィンガーを付け狙うが、この辺の背景の説明が抜けていらク、中盤ほどであ・ッなく死んでしまう。
さらに第3のボンドガールとして飛行機のパイロット役オナー・ブラックマンが登場すnラ、ゴールドフィンガーを裏切る理由も今一つわかりにくい。
全体を通じて出てくるセットも、他のシリーズと見比べると、意外と既存の施設を利用しているようで、それほど蟻かか・トないように見える。

唯一印象に残・スのはハロルド坂田の存在感だろう。ほとんど言葉を発しないが、強靱な肉体・鋼鉄製(?)のシルクハットなど、後のロジャー・ムーアのシリーズに登場すmxチャード・キールを彷彿とさせる。しかし、キールが2メートルを超える大男でいかにも怪物的なのに対し、坂田は多分180センチくらいしかないのではないか。190センチ近いコネリー、ゴールドフィンガー役の俳優よりも身長は低いように見えて、それほど怪物的な感じはしない。

とい・トも、シャーリー・バッシーの主題歌はシリーズを代表すりщネ。シリーズを語るうえで外せない一本である。

火星のプリンセス

火星シリーズの第一巻である。
そして全シリーズの表紙絵・口絵の中で最も好きなのが、この第一巻の表紙絵である。
武部本一郎画伯の筆によるデジャー・ソリスの可憐な美しさはまさに永遠のプリンセスである。

と、いつまでも表紙絵に見とれていても何なので、中身の説明に入らキととする。
管理人がこのシリーズを読んでいたのは小学校から中学校にかけての時巣]・ス。それから数年して、あのスター・ウォーズが公開された。今で言うエピソード4だが、これを映画館で見終わ・ス後、これでこれだけの人気が出るなら、火星シリーズを映画化したら大ヒット間違いなし! そう思い続けて映画化をず・ニ待ち続けて数十年が経・トしま・ス。
そう、火星シリーズはよく薫T的SFの代表作と称されnラ、基本的にはスター・ウォーズのライトセーバーによる闘いのように、ヒロインたらオ姫様を巡るヒーローと敵役(人間に近い火星人或いは怪物)の剣によ・迺D戦の繰り返しだ。とい・トも、こちらはライトセーバーとは異なり、中世のサーベルに近い剣だが。空を飛ぶ船というものは出てくnラ、いわゆる宇宙船同士が光線でも・ト撃ち合うというシーンはほとんどない。あくまでも頼るのは剣のテクニックだけなのだ。
おどろおどろしい怪物は数多く登場すnラ、最初の主人公たる地球人ジョン・カーターがどのように火星に渡・スかの技術的説明などは稚拙だ。でも、そんなことは物語が始ま・トしまうと関係なくな・トしまう。
読者は、いかにしてジョン・カーターがデジャー・ソリスを敵の詞ィら救い出すのか、そこだけに集中していればいいのだ。そう、これはターザンがジェーンを猛獣或いは人食い人種からどう救い出すかというターザン物語の舞台がジャングルから火星に移・スだけの予抽利a的ストーリーそのものなのである。

第一巻で登場した地球人ジョン・カーターは、本巻で火星人の有力種族の王女であるデジャー・ソリスとめでたく結婚する。このあと数巻は主人公を務め、やがて二人の息子や娘にその役目は受け継がれ最後には孫娘も登場する。
SFというよりは、火星という異世界を舞台とした、一昔風に言えば「血肉湧き踊る」剣劇として読むと楽しめらキと請け合いだ

007 サンダーボール作戦

ショーン・コネリー主演の007シリーズ第4作。
美女あり碑uコ器ありで、見どころてんこ盛りとい・ス作風だが、ちょ・ニ詰め込みすぎかなあという感じも少しあり。
冒頭の飛行装置やロケットランチャーバイクやら必然性がよくわからん代物もちらほら。
一番困・スのが敵役の女優(こちらd兼魔フ美人)と、ボンドガールのクロディーヌ・オージェが顔が似ていて、ストーリー展開が途中でわからなくな・トしまうこと。もう少し区別のつく女優陣にしてもらいたか・ス。

とい・ス不満も残nラ、全体を通して海のシーンがこれでDというぐらいた・ユり出てくるのは凄い。哲Bを使わない生身の人間による海中アクションも迫力十分。
ショーン・コネリーもスーツ姿よりも海水パンツ姿の方が多く見られ、最新作「カジノ・ロワイヤル」のダニエル・クレイグほどのごつい身体ではないが、チャールトン・ヘストンのような引き締ま・ス理想的なボディを惜しげもなくさらしている。
クレイグのような緊迫感はないが、動きが非常にしなやかで余裕あら驪Zを見せている。

典型的な007映画として楽しめる。