007は二度死ぬ

こちらは「ゴールドフィンガー」と違・ト、過去の記憶よりは面白か・スと感じる一本。
いまどきの作品と比べるとセットはいかにも作xn・ロいところは否めないが、荒唐無稽振vb楽しめる内容にな・トいる。

唯一おかしなところは、冒頭で一度目に死ぬところだが、なぜ死ななか・スのかの説明が抜けている。
また、後半で日本人に無理に変装するところも意味不明。
が、そんな些細なところが吹き飛んでしまうぐらい見どころ満載。

昔見たころはそれほどでもなか・スが、若淀鞠子が小柄でなかなかキュートだ・スこと。忍者部隊の訓練風景・日本刀のシーンが結構密度の濃いところだ・スこと。何よりトヨタ2000GTの格好良さはシリーズ中随一とい・トいいくらい。どうせなら、正式なボンドカーとして哲齣部зり込んでもらいたか・ス。

そして、何とい・トも浜美枝は記憶どおりに他のシリーズのボンドガールに決して引けを取もy、どこまでも可愛らしい。

かつて日本でショーン・コネリー主演の007が撮影されたなんて、今から思えc、イにしか思えないが、画面に登場するのは、明らかに日本人・日本の風景である。
絶頂期に比べれc。フついてきたコネリーボンドであnラ、これはまさしく007シリーズの一本であらキとには間違いない。楽しめる一本である。

火星のプリンセス

火星シリーズの第一巻である。
そして全シリーズの表紙絵・口絵の中で最も好きなのが、この第一巻の表紙絵である。
武部本一郎画伯の筆によるデジャー・ソリスの可憐な美しさはまさに永遠のプリンセスである。

と、いつまでも表紙絵に見とれていても何なので、中身の説明に入らキととする。
管理人がこのシリーズを読んでいたのは小学校から中学校にかけての時巣]・ス。それから数年して、あのスター・ウォーズが公開された。今で言うエピソード4だが、これを映画館で見終わ・ス後、これでこれだけの人気が出るなら、火星シリーズを映画化したら大ヒット間違いなし! そう思い続けて映画化をず・ニ待ち続けて数十年が経・トしま・ス。
そう、火星シリーズはよく薫T的SFの代表作と称されnラ、基本的にはスター・ウォーズのライトセーバーによる闘いのように、ヒロインたらオ姫様を巡るヒーローと敵役(人間に近い火星人或いは怪物)の剣によ・迺D戦の繰り返しだ。とい・トも、こちらはライトセーバーとは異なり、中世のサーベルに近い剣だが。空を飛ぶ船というものは出てくnラ、いわゆる宇宙船同士が光線でも・ト撃ち合うというシーンはほとんどない。あくまでも頼るのは剣のテクニックだけなのだ。
おどろおどろしい怪物は数多く登場すnラ、最初の主人公たる地球人ジョン・カーターがどのように火星に渡・スかの技術的説明などは稚拙だ。でも、そんなことは物語が始ま・トしまうと関係なくな・トしまう。
読者は、いかにしてジョン・カーターがデジャー・ソリスを敵の詞ィら救い出すのか、そこだけに集中していればいいのだ。そう、これはターザンがジェーンを猛獣或いは人食い人種からどう救い出すかというターザン物語の舞台がジャングルから火星に移・スだけの予抽利a的ストーリーそのものなのである。

第一巻で登場した地球人ジョン・カーターは、本巻で火星人の有力種族の王女であるデジャー・ソリスとめでたく結婚する。このあと数巻は主人公を務め、やがて二人の息子や娘にその役目は受け継がれ最後には孫娘も登場する。
SFというよりは、火星という異世界を舞台とした、一昔風に言えば「血肉湧き踊る」剣劇として読むと楽しめらキと請け合いだ

G1トラックを作って思ったこと。

いわゆるスケールモデルというものには必ず実物が存在する。
その実物の中から模型メーカーが「これ」というものを選んでキット化するのだが、これまで「なぜそのモデルをキット化しようと思ったか」という情報はあまり聞いたことがない。

今回のG1は、トヨタ社内の技術会の50周年事業とか、ものづくりへの思いとか:キットそのものの出来とは直接関係のない話ばかりだ。
しかし、そうした実車を巡る背景を知るからこそ、作り手であるモデラーはさらに想像力を膨らますことにより、自分なりの世界を頭の中に描いてそれを具現化しようと思うのではないか。
現実には、思ったようには(特に塗装に至っては)うまくできなくてがっかりすることの方が多いが、そうした作っているあいだこそ一番楽しい瞬間なのである。

最初にバンダイ1/48のタイガーを作ったときのこと。

組立説明図の実車の説明に砲塔の旋回方式のくだりがあったが、タイガーⅠは手動式、キングタイガーは電動式という記述を読んで、友達に得意気に語った記憶がある。
キットを作るうえでは必要のない知識である。
しかし、手動と電動とではその部分のパーツの大きさ・形状が違うだろうし、その理由として前述の駆動方式の違いが説明されているだけで「なるほど」と納得するものである。

最近のキットを見ると、塗装図にいくつか種類があり、〇〇年の〇〇戦線とかいう説明はあるが、なぜその戦地にその車両が投入されたのか、なぜそのモデルをキット化しようと思ったのか、今一つ説明が足りていない。
キット化するにあたり、実物を取材しているのは当然である。
膨大な量の計測データ・写真を、模型メーカーは所有しているはずである。
ならば、せっかく撮り溜めた写真を組立説明図に加えるとか、今の世の中ならメーカーのホームぺージに公開するとかしてもいいのではないか。
そうした資料を目にすることにより、作り手の創作意欲をさらにかき立てることになると思われる。

メーカーの今後に期待したい。

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007 サンダーボール作戦

ショーン・コネリー主演の007シリーズ第4作。
美女あり碑uコ器ありで、見どころてんこ盛りとい・ス作風だが、ちょ・ニ詰め込みすぎかなあという感じも少しあり。
冒頭の飛行装置やロケットランチャーバイクやら必然性がよくわからん代物もちらほら。
一番困・スのが敵役の女優(こちらd兼魔フ美人)と、ボンドガールのクロディーヌ・オージェが顔が似ていて、ストーリー展開が途中でわからなくな・トしまうこと。もう少し区別のつく女優陣にしてもらいたか・ス。

とい・ス不満も残nラ、全体を通して海のシーンがこれでDというぐらいた・ユり出てくるのは凄い。哲Bを使わない生身の人間による海中アクションも迫力十分。
ショーン・コネリーもスーツ姿よりも海水パンツ姿の方が多く見られ、最新作「カジノ・ロワイヤル」のダニエル・クレイグほどのごつい身体ではないが、チャールトン・ヘストンのような引き締ま・ス理想的なボディを惜しげもなくさらしている。
クレイグのような緊迫感はないが、動きが非常にしなやかで余裕あら驪Zを見せている。

典型的な007映画として楽しめる。

20億の針

小学校低学年の頃だ・スと思う。学校の図書館で見つけたSF児童書。それがこの本だ・ス。
大人にな・ト大人向けの完全翻訳版を読みたいと思い、書名とアメーバ状の異星人が体内に入り込み・・・、という設定を頼りに、目録や案内のはしがきに片3[から目を通し、や・ニ辿り着いた。

読み進めるうちに、ああ確かに子供の頃に読んだのはこの本のジュナイブルだ・スと確信した。

宇宙の孤児

「20億の針」と同じように、当初ジュナイブルとして読んだ一冊である。
や・ニ本屋で大人版を見つけたときは、あれ・Aこんなに薄か・ス・ッ? とちょ・ニ拍子抜けしたが、当時、名前はよく目にしていたものの何となく事b出せないでいたロバート・A・ハインライン著というのを見て、あら・A昔、ハインラインを読んでいたのか、と妙に感心したのを覚えている。

物語は、これが自分たちの世界すべてだ、と思・トいた場所が、踀ヘ宇宙航行を続ける宇宙船の中だ・スというもの。細かいところはもう記憶にないが、ラストは、先祖が予定していたとある惑星に到達し、あたらしい大地に主人公たちが降り立ち、新しい世界を築いていくというところで終わる。

この作品で何が印象深か・スかというと、登場人物の一人(いや二人というべきか)に双頭の兄弟が登場するところ。物語の途中で符E福フ頭の持ち主が死んでしまうのだが、残された兄弟の悲しさなど、子供心に訴えるものがあ・ス。

踀ヘ、ペリー・ローダンシリーズの初期にも、ミュータント部隊の一員として、ロシアの双頭の兄弟が登場する。この兄弟が登場したとき、昔読んだ「宇宙の孤児」を思い出したというものである。

火星の碑uコ器 E・R・バローズ 火星シリーズ第7巻

まだ小学生の頃だ・スと思う。ちょうど小さな文字の文庫本を読み始めた頃。土曜日の昼下がり、家で寝4]が・ト、天井近くの棚に销ラられてあ・ス父親の本を眺めていた。ほとんどが大人向けの書籍で、題名を見ても何だかよくわからない。その中でふと「火星」「碑uコ器」という言葉にすうー・ニ引き寄せられた。これは面白そうな内容に違いない。早速椅子をたぐり寄せ、踏み台にしてその本を手に取・トみた。

夢中だ・ス。腹這いになり読み出したら止まらなか・ス。あ・ニ言う間に読了した。
火星を舞台に繰り広げられる主人公とヒロインを巡・トの異星人との戦い。こんな面白い物語があ・スのかと思・ス。
しかも、巻末のあとがき、創元推理文庫のほかの書籍の案内を読むと、この本は数冊から成るシリーズだという。しかもシリーズの本当の主人公はジョン・カーターという別の人物だという。
これ以降、火星シリーズ全巻を求めてあちこちの本屋を巡らキととなnラ、全巻揃えるまでそれほど時間はかからなか・ス。

後に、改めてシリーズ第7巻として本書を読んだが、本来のシリーズの主人公が出て来ない外伝的ストーリーながら、話の展開はシリーズ中屈指の出来といえる。

cハ、これからこのシリーズを読んでみようと思われる方がいたら、本編から読み始めらキとをお薦めする。

クローン

これもフィリップ・K・ディック原作もの。
「クローン」という題名から、クローン人間・クローン技術の話かと思・スが、ちょ・ニ違・ス。原作は「にせもの」で、こちらの方が内容に合・トいるように思える。

SFというより心理サスペンスというべきもの。自分がクローン人間ではないことを証明しようとする主人公の苦悩が重いテーマとして描かれている。これが「踀ヘ自分こそクローン人間だ・ス」との衝撃のクライマックスにつながり、さらに人間爆弾としてのこれでDという悲劇のどん底へ叩き落とすという、何とも見終わ・ス後に心に重くのしかかる映画である。

決して、楽しいとか面白いとかいう類の作品ではない。
が、非常にていねいに作られている感じがする映画だ。
精神的に疲れているときにはお薦めできないが、一度は見ておいて損のない映画である。