ローダン・シリーズが週刊ベースという稀ル的なスピードで刊行され続けているということは既に書いたが、そんなペースで本が書けるのかと不思議に思う人a曹驍セろう。
そう、踀ヘこのシリーズ、複数の作者により書かれているのだ。
とい・トも昔の藤子不二雄のようにペンネームを共有しているということではなく、それぞれの作者名はきちんと明記されている。常時、数人の作者がローダン作家としてチームを作り、ある人は数作書いてチームを抜け、ある人は数年間チームに在席するという形で変遷を続けている。
つまり、今週号はAという作者、来週はBという作者、再来週はCという作者、そして次の週はB、・・・と作者がランダムに変わる形で書き継いでいるのである。
チームには、プロット作家といういわばチームリーダーが1~2名存在し、彼らが粗筋・重要な設定を決め、それに従・ト各作者が自由にストーリーを書いていく形とな・トいる。
こう書くと、そのようなやり方でストーリーとストーリーの連携はうまくいくのかという疑問が生じるかと思うが、やはり大人数が関わる以上、連携がうまくいかないことは避けられないようだ。
そうした場合、他の小説の場合は、ファンの格好のネタになるところだが、ローダン・シリーズで面白いのは、そうした矛盾点が次から次へと出てくるので、あまり細かい点には拘らない風土ができあが・トいる。ファンクラブのあいだでも、当然そのような矛盾点は指摘はしても、その作家をあげつらうようなことはない。ストーリーはどんどん続いているので、むしろどのように辻褄合わせするのか、そちらの方に注力を注ぐことに楽しみを見出すようである。
作家の側でも、無理に最初の設定に合わせらキとなく、適度に過去を忘れて(^_^;)、都合のいいように修正していくようである。つまり、過去にこう書いてあ・スということは重要ではなく、あくまでも最新のストーリーが正しいのである。
日本の翻訳陣についても、当初は松谷健二氏一人であ・スが、数年前、同氏が亡くな・ス後、ドイツ本国版と同様に複数の翻訳陣でチームを組んで翻訳する形とな・トいる。
当初は、微妙な言い回しなど、翻訳家によ・ト表現が異なるのではと心配したものだが、その辺は上弱・A携を図・トいるようで、かつ松谷氏の言い回しをよく引き継いでいるなあと感心している。
今後とBんば・トもらいたいものだ。