平成20年10月11日(土) 初日/晩
山をどんどん上っていく。
とある場所をかくっと左に曲がる。
ずいぶん急で細い道だなあと思ってたら、先のヘアピンのところで狼金さんが停まっている。 どうやら道を間違えたらしい。
そろそろとバイクに跨がったままバックだ。
かなりの勾配なので、こけないように慎重に下がる。
ふー、やっと平坦なところに戻った。
それから、皆で緊急会議。
位置からすると、やはりこの細い山道の先にありそうだという。
が、それにしてはオフ車でも険しそうな道。
ここで、目的のキャンプ地がいわゆる管理されたキャンプ場ではなく、野営地であることが判明。
それにしても入り口の看板らしきものも見当たらないのは・・・。
ハイキングコースという案内はあったので、ここは道路ではなく歩道ではないかとの意見も出たが、多分、当該野営地への裏道ではないかとの結論に至る。
おそらく正規の入り口をあるのだろうが、山をぐるっと廻って反対側と思われ、さすがにそちらに廻っていたら日が暮れる時間となりそうだったので、この道を行くこととする。
取り敢えず、狼金さんと不良オヤジさんが偵察として先行し、やはり進めそうもないときには電話で知らせる、ということになったが、先発隊に続き、群馬県組も、まあ、待っててもしょうがないから、と言って山を上り始める。
管理人も、この山の状況だと携帯電話も通じないからということで(実際、携帯電話の旗は一本しか立っていなかった)、としおさんと共に後を追う。
上り始めてすぐに後悔した。
こんな道、上れるのかと。
しかし、今さら引き返すこともできない。
それほど細くて急勾配のヘアピンカーブが続く。
ところどころ逆バンクになっているところもあり、苔むしていてツルっと滑りそうだ。
雨で濡れていたら絶対滑っていただろう。
対向車が来たら万事休すということで、クラクションを鳴らしながら上っていく。
やっと、先発隊に追いつく。
少し太い道路にぶつかったようだ。
どうやらこれが本来の正規ルートのようだ。
ここからは若干走りやすい道となって(決して太くはないものの、少なくともヘアピンはなくなった)、やっとキャンプ場に到着。
駐車場に車とバイクが数台停まっている。
キャンプサイトは、そこから階段を登った上にあるようだ。
上がってみると、思ったより広い草地が広がっていた。
グンマケンさんが奥の方にずんずん進んでいく。
どうやら、10万キロクラブの先発隊(ウメオさんと教官さん)が来ていたようだ。
挨拶もそこそこに、バイクから荷物を下ろして、階段を上ったり下りたりで荷物を運ぶ。
何回目かに階段を下りたときに、右足をぐきっと挫いてしまった。
確かにぐきっと言った。
うっ、ヤバイ。
やってしまったか・°°・(>_<)・°°・。
思わず右足首をぐっと抑えて、そろそろっと立ち上がる。
思ったほど痛みは感じない。
いや、足首に痛みは感じないが、足の平の横のあたりがずきずきする。
大丈夫だろうか。
しばらく前から左腕に力が入らなくて、ほとんどモノが持てない状態になっていたが、今度は足かあ、と思いながら、右足をひきずって歩き出した。
あとで靴下を脱いで見てみたが、特に腫れた様子もなかった。
(⇒ その後、たまに痛みが出るが、大事には至っていない)
先にウメオさんたちがテントを張った近くは地面が傾斜していたので、少し離れるが平らな場所にテントを張ることとする(これが後になって後悔することとなる(^-^;)
さあ、これから10万キロクラブの宴会の始まりだ。
いろいろ話している中で、教官さんの別名が「不良中年」であることが判明。
今後、不良オヤジさんと「不良ドットコム」のコンビを結成することが決定された(?)
今回は、もとやんさんがダッチデビューということで、いろいろなメニューに挑戦するようだ。
もとやんさんのダッチは、ユニフレームの8インチディープ。
錆びにくく、手入れの楽な優れもので、管理人がダッチを買うときに、スノーピークのぶんぶくとどちらにしようかとさんざん迷った思い出のある品でもある。
今回は、自宅で予行演習してきたというローストポーク・にんじん・じゃがいものほか、もやしスープなど盛り沢山のメニューに挑戦していた。
としおさんの出し物はヤキトリ。
家から用意してきていた肉に一本一本、串を刺していた。
刺し終わった後、ねぎまのネギを忘れたと言っていたのはご愛嬌(^o^)
管理人のメニューは、まずは餃子。
続いてサンマ。
うちわパタパタ役は、定番とな・った不良オヤジさんの出番。
おかげさまで、美味しい美味しいサンマが焼けましたm(__)m
最後はタコ飯。
このキャンプ場(正確には、管理人のいない無料の野営地)では、水はあるものの飲めないということで、無洗米を使うこととする。
タコを入れるということで多めに水加減をしたので、途中、蓋を取って見てみたが、水が足りないように見える。
皆から、「途中で水を足すなんて・・・」と非難されたが、これがダッチの魔法的なところで、途中で水を足しても、それなりに炊きあがってしまうのだ。
写真では判りづらいが、満足のいく炊きあがりだった
アルコールの持ち込みはご覧のとおり。
もとやんさんのは中国土産のバイチュウ。
かなり強いアルコール度数だったが、フウフコンビ差入れの梅酒で割ったら、なかなかグッドだった(^_^)
そうこうしているうちに夜も更け、零時近くなった頃、お開きとなり各自テントに潜り込んだ。
東屋で奇声をあげている集団は相変わらずうるさかったが、管理人のテント近くに、今頃の時間になって陣取った巨大ファミリーテント組がハンマーでペグを打ち込む音がカーン、カーンと山に響く。
不謹慎な奴らだなあと思いつつ、うつらうつら始めた。
程よくアルコールも廻ってこのまま寝つけるかと思いきや、今度はゴー、バタバタ、ゴー、バタバタ、とすごい音がし出した。
何ごとかと起き上がってみると、突風が吹いている。
この風だと、バイクカバーが飛ばされたかもしれないと心配したが、確かめにいくのも億劫に思え、まあ、これで飛ばされてたとしても仕方ないな、と諦め再び寝袋に潜り込む。
が、今度は、ファミリーテント組の話し声で寝られない。
東屋組ほどの大声ではないものの、傍若無人のごとく延々と喋り続けている。
そのうちトイレに行きたくなってきたので、仕方なくテントから這い出した。
トイレに行くついでにバイクカバーを確認したが、うまいことバックミラーに引っかかっていた。もう諦めていたので、嬉しい誤算だ。
再度かけ直しても、また飛ばされるので、ミラーにぐるぐると巻き付けて取り敢えずよしとする。
念のために他のバイクのカバーを見てみたが、幸い吹き飛ばされているバイクはなく、皆、なんとか巻き付いているのを確認した。
テントに戻ってみると、まだ、二組の集団は騒いでいる。
よほど怒鳴り込んで文句を言ってやろうかとも思ったが、反攻されてトラブルになり、眠気が吹き飛んでしまうのもなあと考え、黙って寝袋に潜り込む。
時間を確認したら3時をまわっていた(-_-)
しばらくすると、東屋組の声が聞こえなくなった。
やっと寝ついたか。
ファミリーテント組はどうか。
こちらは相変わらずも喋り続けている。
しかし、隣近所の迷惑というのをまったく考えないのだろうか。
と、むかむかしながらうとうとしているうちに朝を迎えた。
6時ごろ、別のファミリーテント組の子どもらの走り回っている声で目覚めた。
“平成20年 野田山~ならここツーリング その3” への4件の返信