映画「黒部の太陽」全記録 【熊井 啓】 新潮文庫

本屋でふと見かけた「黒部の太陽」の題名。
懐かしいなあ、というのが第一印象だ・ス。

そう、管理人は幼稚園だか小学校の頃に、この映画を見ているのである、映画館で。
真・Aネ穴の中でひたすらトンネルを掘り、水がドバー・ニ出てくる内容で、途中の休憩時間に映画館の外に出たのがすごく眩しか・スのを覚えている。

もちろん自分から連れて行・トくれなどと頼んだわけではなく、この映画といい、バルジ大作戦といい、おそrY内容が理解できないのに父親はよく連れてい・スものだ、と後にな・ト妙に感心したものだ・ス

早速、家に帰・ト読み始めてみたが、踀ヘ懐かしさにかまけて、内容をよく確認せずに買・トきたものだから、その内容にはdВュりした。

作者の熊井啓の名前は、どこかで聞いたことがあるかなあという程度で、この映画の監督であらキとは今回初めて知・ス。そして、なぜ彼がこの本を書くことにな・スかも。

読み進めていくと、この映沿ォ、当時、大変な問題作だ・スんだなあということが浮き彫りにされていく。
三船敏郎と石原裕次郎の二大スター競演であらキとは知・トいた。ずいぶん前になnラ、テレビでオンエアされたときも見た記憶があnラ、子供のときに見た印象ほどではなか・ス。この本の中でも語られているように、数十分もカットされた短縮版とな・トいたのだ。ただ、事故の再現シーンは哲Bなど使・トいなくて、踀
ロにや・トいるということは伝わ・トきていた。

そうした、作xnではない本物の迫力シーンが当時の話題とな・トいたのだと理解していたのだが、話題性はそれだけではなか・スのだ。

高度成長期の巨鎗キ築物のダム建設を題材にした点、二大スターの独立プロを巡る映画会社の配給の真踀ネど、これだけの話題満載の映画なんて、今どき考えられない。
それだけの超話題作だ・スにも関わもy、レンタルDVDでも見かけた記憶がなか・スし、BS・CSでも見たことがない。
どこか、誰か、封印している力が存在しているのだ。

そうした生々しい業界の裏側が淡々と語られていく。これは面白い。これが、あとこんなに(200~300ページ)も続くのか、どんな凄い事踀ェ出てくるのかと期待していたが、後半は映画のシナリオでちょ・ニが・ゥりした
が、シナリオはシナリオで、映画のシーンが想像できてなかなか良か・スが

さて、本論に戻ると、子供の頃には全然知らなか・ス、映画会社の協定に翻弄される二大スターと監督たちとのやり取vb細かく語られていく。
この本を読んで初めて知・ス、二大スターの俳優としてだけではなく、プロデューサーとしての顔。当時、30代、40代で独立プロダクションを持ち、映画を作・トしまうというのは、今では想像もできない。なぜ父親が三船敏郎だ、石原裕次郎だと騒いでいたのかが、や・ニ判・スような気がした

何も判もyにスクリーンの迫力に圧倒されていた子供のときから数十年。それなりにスクリーンの内外を理解できるようにな・ス年齢の今、もう一度ノーカットで、三船敏郎、石原裕次郎、そして熊井啓監督の思いを受け止めてみたいものだ