そろそろ寝ようかと布団を敷いたところ、先にきららが毛布の上に・・・。
ぐっと寄ったら・・・。
くるっと顔を反転。
あら、また元に戻った・・・。
あんよはこんな感じ。
左足は白、右足はグレー。
おてては両手ともグレー。
ふあー、そろそろ眠くなってきたニャー>^_^<
~Der Erbe des Universums~
朝方、ペーストをシリンジで口にねじ込むが、ほとんど受け付けない。
今日から、仕事から帰ったら点滴をすることになっているが、少しでも朝食を食べて欲しいのだが・・・。
後ろ髪を引かれる思いで背広に着替え、出勤しようとした・・・。
が、玄関のドアを締めようとして、一瞬、出掛けに見たぐったりして動かないアウリスの姿が頭をよぎった。
何か嫌な予感がした・・・。
仕事を休むことにした。
たかとらも布団を敷き、枕元にアウリスの大好きなペット用バスタブを置き、その中にバスタオル、ペットシーツを何枚か敷き、アウリスを横たえる。
もう、部屋の中を歩き回る余力もない感じだ。
昼過ぎ、自宅にて初めての点滴を行う。
病院で練習したとおり、針を鋭角に刺す。
うまくいったようだ。
あまり暴れることなく、スムーズに点滴液が減っていく。
予定の10分よりはオーバーして15分近くかかったが、無事、点滴が終了した。
これで、少しは元気が出てくれればいいのだが・・・。
その後、しばらくおとなしく寝ていたようだったが・・・。
17時頃・・・。
突然、ウォーン、ウォーンという今まできいたことのないような凄まじいうなり声をあげ始めた。
たかとらががばっと起きて、バスタブの中を覗き込むと、アウリスがうなり声をあげながら、身体を弓のように曲げている。
いや、まだまだ背中をのけぞらしている。
これでは背骨が折れてしまう!
さすがに危険を察したたかとらが頭と腰をがしっと抑えて、それ以上のけぞらせないようにするが、凄い力だ。
やがて、うなり声が収まっていくと同時に、身体のこわばりも弱くなっていった。
ふぅー、今のは何だったんだ・・・?
その後は、またじっとおとなしくなった。
18時頃・・・。
夕食を食べさせようとしたが、まったく受け付けない。
このままではまずいと思い、病院へ連れて行こうとした。
玄関を出て、駐車場まで車を取りに向かった。
が、途中で、思い直した。
病院へ連れて行っても、昨日までと同じ痛み止めの注射と点滴しかしようがないではないか。
もう苦しませるのはいやだ。
部屋に引き返して、アウリスの傍に戻る。
20時頃・・・。
たかとらも寝入っていたところ、ふっと気配を感じた。
アウリスを覗き込む。
シーツが汚れている。
お尻周りを拭いて、シーツを取り替える。
汚れたシーツを別な場所に捨てに行って戻ってみると、またシーツが汚れている。
アウリスはもう・・・。しようがないなあ。
と思いつつ、また、お尻周りを拭いて、シーツを取り替える。
そのとき、やっと異変に気付いた。
お尻を拭いても拭いても、お尻から少しずつ流れ出てくるのだ。
あっ、と思って、アウリスの顔をじっと覗き込む。
頭、身体をゆすってみるが、反応がない。
呼吸が止まっていた。
きっと、お尻からウンチが流れ出るときにはこと切れていたのだろう。
そのときになって、ようやく気付いた。
あの身体をのけぞらせてのうなり声が、最期の断末魔だったに違いないと。
お尻周りの毛をきれいにしてやろうと、何度もウェットティッシュで拭いていると、肛門から小指の爪ほどのウンチがころっと出てきた。
それまでの液状のものではなく、硬めの立派なウンチだ。
ほとんど食べ物を受け付けなかった中で、しっかり消化してちゃんとウンチとして出てきた。
アウリス、最後にちゃんとウンチができてよかったね。
思わず涙が出てきた・・・。
平成24年4月2日(月)午後8時頃、アウリス永眠。
享年0歳11か月。4月17日の一歳の誕生日を目前にして、天国へ逝ってしまった。
昨年7月にたかとら家にやってきて以来、たかとらの日本語に対してアウリスのウギャー、ウギャーの猫語で、会話が通じていたのか定かでないが(^-^;、この8か月間、たかとらの話し相手となっていたのは確かだ・・・。
合掌