007 カジノ・ロワイヤル

デヴィッド・ニヴンのパロディ版ではなく、最新作の方である。

主演のダニエル・クレイグが金髪だの目が青いだのと言・ト、本国では公開前はあまり評判が良くなか・スらしいが、蓋を開けてみたらこれはこれでいいらしいということにな・スらしい。

が、管理人の見たところ、何か007ジェームズ・ボンドというにはどこか違和感がある。動きはいい。歴代ボンド中、も・ニも瞬発力あるキレを見せたピアース・ブロスナンとは違・ス爆発力を感じさせる動きだ。

何かなあ、と思いを巡らしてみると、顔・肩の形かなあと思い当た・ス。ショーン・コネリーからピアース・ブロスナン(ジョージ・レーゼンビーはちょ・ニ除く)までのボンド役を销ラてみると、皆、面長で撫で肩のすら・ニした体型だ。それに比べてクレイグの場合、顔は正方形に近く、いかh・ナが・オりした体型である。この辺りに違和感を感じる原因があるような気がする。

さて、内容を見てみると、「ジェームズ・ボンドはいかにして007にな・スか」というコピーにしては、あまりにも内容がない。もう少し00昇格までの経緯を描いてもらいたか・ス。また、M役には前作までと同じ女優が出ていたが、若いころの007を描くのに同じM役というのはさすがに無理がある。

最大の欠点は、クライマックスの迫力が乏しいことだ。
これは冒頭の高層建築物上のアクションシーンがあまりにも出来過ぎていらキとの弊害だ。冒頭にあれだけのアクションを見せられれば、クライマックスはさぞやと期待せずにはいられないが、結局、これを上回るシーンは出てこなか・ス。
クレイグの硬い演技にしても、良質な材料は揃・トいるのに、その素材をうまく活かせてないという印象が強い。
とい・ト悪い作品ではない。007ではないアクション映画として見れば、なかなかの好作品である。とくにきれいなカメラワークは印象に残る。

次回作に期待したい。