世間が結構騒いでいるし、あと百何年かは見られない現象ということで、金環食を見ることとした。
こうした天体現象を観察するのは、生涯で三回目。
一回目は小学校五年か六年のとき。
学校の理科の宿題で、「月食を観察しなさい」ということで、夜中の11時半ごろに、眠い目をこすりながら(このころの普段の就寝時間は夜9時~11時)、近所の同級生と各々の母親とともに、月食を観察した。
月食は普段の月の満ち欠けとあまり変わらないので、あまり感動もせず、ふーんとしか思わなかった。
続いての観察は、高校のときの部分日食。
今どきのようなフィーバーはもちろんなく、淡々とニュースで事前に見知っており、たまたま夕方の野球部の練習で空を見ていたところ、下の方が少し欠けている太陽を(目を細めて)見たのだった。
いつボールが飛んでくるかわからない中、ちょっと見ては目がちかちか、またちょっと見ては目がちかちか。
このときもあまり感動はしなかったが、部分的(面積的には1割程度だったか?)に欠けても、明るさは(体感的には)ほとんど変わらないんだなあ、と妙なところに感心した覚えがある(^_^)。
そして今回の金環食。
たまたま朝早く目が覚めた・・・。
0500 太陽が結構上ってきている。欠けているところはまだない。
テレビをつけると、興奮気味にしゃべっている。
東京地区は7時半ごろがピークとのこと。
0630 左下の方が少し欠けてきている。
0730 関東地区のほぼ完全に近い金環食の映像が映し出されている。
0733 慌てて玄関先から飛び出し、先ほどよりかなり高度を上げた太陽を見上げると・・・。
まさにその瞬間、完璧な金の環を見ることができた。
(もちろん、30数年前の高校生のときに身に付けた(?)、「ぱっぱっと見」の方法で目を痛めることなく見たことはいうまでもない)
できれば機材を用意してカメラに収めたかったなあ